「おすすめは何?」新規客が真っ先に聞く質問だが、そこで大切なことは、まず「店の看板商品」を食べさせることだ。 店の教育マニュアルには必ず「おすすめとその理由が言えること」という項目があるが、そんなスタッフにお目にかかることは滅多にない。だったら、メニューブックで明らかに「看板商品とその理由」をうたえばよい。ポイントはいたってシンプル。写真(もしくはメニュー名)を大きくするだけ。あたり前のようだが、出来ているお店は意外に少ない。 居酒屋などでは、単品におすすめマークは着いていても、トータルでどう注文するかが肝心だ。そこで、人気なのが「はじめてコース」。そのお店の看板商品を揃えたコースをあらかじめ作ってしまうのである。キャッチコピーは「初めての方におすすめ。当店の人気メニューが勢ぞろい!一品ずつ注文するよりも●円お得!」だ。 こうして、まず看板商品が分かる状態にしたうえで、スタッフに自分の言葉でおすすめポイントを説明させると効果的だ。「私は、これが絶対お得だと思います。」とか、「ピリ辛で美味しいですよ。」など、自然な言葉なら言えるし感情も入るものだ。アルバイトに何から何まで言わそうとするから、ぎこちない接客になってしまう。アルバイトのサービスをフォローするためにウリが分かるメニューブックは必須ポイントである。