今回は、夜の外食を月に2回以上している20歳以上の男女300人を対象に、3月中旬にインターネットで調査を実施した。
メニューブックに書かれていると引かれるキーワードを尋ねたところ、一番人気となったのは「絶妙」。消費者にとっては、これまで味わったことのない新しいおいしさを発見できるという期待感が膨らむ言葉だ。
キャッチコピーに詳しい経営コンサルタントの竹内謙礼氏は、「財布の紐を締める消費者には、購入して間違いないと安心感を持てる『確定用語』が有効」と分析する。最近の商品名でよく見かける「プレミアム」や「ゴールド」も、まさに確定用語に該当する。
一方で、「幸せ」「上品」といった抽象的な言葉は、そそらない結果になっている。
そこで、消費者の心をつかむキャッチコピーをまず考えて、そこから料理を開発するという“逆転の発想”を竹内氏は勧める。
一見、安心感につながりそうな「高級」「最高」の支持は高くない。「手あかのついた表現と、消費者に受け取られているのだろう」。言葉も、鮮度が重要になる。